反抗1


昭和の初期を生きた人々、彼らはいわゆる戦前の教育を受けた年代です。
戦前の教育と聞くと、軍国主義に質実剛健な家庭……私もそう習いました。そこには、目上の人を敬い、親に逆らうなどもっての外!と言うイメージがあります。

ところがある人の体験談によるとだいぶ様子が違います。
その人は、それなりの家に生まれてそれなりの暮らしの中で育ちました。貧富の差が今よりある時代のことですから「それなり」は結構良い部類に入ると思いますが。
その人が学生時代にとった行動は、学校(今でも有名な私立の学校)には行かず、ビリヤード場(今でいうゲーセン)に入りびたり、悪い成績をカバーするために付けられた書生(今でいう学生の家庭教師)の目の前に短刀を突き刺して脅して帰らせたそうです。

まあ「反抗期」の行動としては、別に不思議ではありませんが、今なら補導されてしまいます。昔の良き時代だからそこ出来たことかどうかは解りませんが、その人のその後の親との関係は解ります。
その人のご両親は、結局、亡くなるまで、いえ遺言でもです……一人息子であるその人のことを信じることはありませんでした。私が知るその人は、とても優しい人でしたが、ご両親にとってはいつまでたってもコワイ存在だったようです。
思春期の過ち、両親や家族は解ってもらえると言う気持ちは自分勝手な「甘え」です。それは、いつの時代でも変わらないのではないでしょうか。


コメントを残す